9.212023
ジーガステラ・アガラサー・・・9月21日は琉球料理の日
黒砂糖の香りのする素朴な味わいがあり、年齢問わず好まれているこのお菓子、皆さんはなんと呼びますか?ジーガステラ? アガラサー? 黒糖カステラ? 現在は、アガラサーが一般的かと思います。
ジーガステラは、本来のカステラの白砂糖が黒砂糖に変わり、次に焼き菓子から蒸し菓子に変わり、さらに庶民の菓子として卵を減らして今ジーガステラになったかと思われます。「かすてら」の名前として卵を多く使うものに「カステラかまぼこ」があります。
ジーガステラの「ジー」は、黒砂糖を使ったものに「ジー」が使われ、蒸しカステラにすると「ジーガステラ」、大根などの漬物にすると「ジジキ=地漬」と呼ばれます。
『おばあさんが伝える味』(沖縄タイムス)には、ジーガステラのジーは、「地」を意味し、その材料になる黒砂糖(サトウキビ)も小麦も地からとれるので、そう呼ばれるようになったと聞きました。と書かれています。そうなると、「ジー」の意味が広がりますが、現在は黒砂糖を指しているようです。
では、アガラサーは文字からは黒砂糖は見えてきません。蒸し上げる意味からきていると思いますが、多分、中北部から生まれて名前かと思います。
昔、「チヌミータン」という星形というか、角が生えたような黒砂糖の蒸し菓子があり、子供のお菓子として人気があったと聞きました。いつしか姿を消してしましましたが、懐かしく感じる方もおられるのではないでしょうか。
文責 安次富順子
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