10.152026
10月15日は「琉球料理の日」です。
クヮンソウ(秋の忘れ草・萱草)
クヮンソウは、秋になると百合より小さめの鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる睡眠効果で知られる薬草で、ニーブイ(眠気がさす)グサともよばれています。沖縄県の「沖縄伝統野菜(島野菜)28種」にも指定されています。
花やつぼみ、葉は野菜として用いられます。花は酢の物や天ぷらに、葉は和え物やおひたし、炒め物、汁物にします。葉や茎は乾燥させてお茶としても利用されています。クヮンソウは生食せず、必ず火を通して用います。花は酢漬けにして保存するといいのですが、時間とともに色が悪くなります。私は、おしべの先の黒い部分を取ってからさっと火を通し、水気をふき取ってラップで板状にして冷凍保存しています。使うときに酢につけるとすぐに戻るので、きれいな色が保たれます。また、2~6頃には白茎が採れ、ほんのりとした甘味とシャキシャキした食感があります。
近年、研究が進み、クヮンソウの安眠を促す効果やリラックス効果が特に注目されています。睡眠誘発に効果的である成分が「オキシピナタニン」であることが明らかにされています。また、ビタミンA、ビタミンB ビタミンC、カルシウム、カリウム、食物繊維など、多くの栄養素が含まれており、目や皮膚の健康維持、免疫力の向上、血圧調整など、幅広い健康効果をもたらすとされています。これらの効果のサプリメントもたくさん売り出されています。
ちなみに1983年発行の『沖縄大百科事典』にクヮンソウについて次のような記載がありました。
不眠症などに効果があるとされるのは沖縄だけとされていますが、琉球大学のマウスを使った実験では熟睡時間が長くなる事が確認されてい
ます。ただしクワンソウのどの成分によるものか正確にはまだ解明されていません。
※クワンソウは生食するとお腹がゆるくなる場合があるので、生食には向きません。特につぼみは必ず火を通して食べてください。
※和名は忘れ草ですが、食べると記憶力が低下するという意味ではないそうです。
1943年頃に、クヮンソウは不眠症に効くらしいということを理論づける研究が始まっていたようですが、現在はクレイ沖縄と同志社女子大学の共同で研究により、それが解明されています。不眠症に効くという、先人の自分の体の反応で食べ物の効能を知る力は素晴らしいと思いました。
文責 安次富 順子
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