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8.182022

蘇る昔の料理・・・8/18(木)は琉球料理の日

蘇る昔の料理

琉球料理伝承人の出演したNHK のテレビで紹介された「クーリジシ」「ンムクジソーミン」、農林水産省の「うちの郷土料理 ~次世代に伝えたい大切な味~」で取り上げた八重山の「イラギムン」など昔の料理が蘇っています。

 「クーリジシ」は、豚三枚肉、冬瓜、干し椎茸、かまぼこなどを短冊切りにし、美味しい豚だしで煮込み、塩、しょうゆで味をつけ、最後に卵をかぶせる様に流し込んだ料理です。料理名は、クーリ=氷、ジシ=肉から来ており、かぶせた卵が氷を表しているとのことです。首里などでのお盆の料理として作られていましたが、ほとんど作られなくなっています。冬瓜の皮に近い硬い部分を使って煮くずれないようにしていたとのことです。私も今年のお盆の中日に「クーリジシ」を供えしました。

 「ンムクジソーミン」は芋くずを水でといてバットなどに薄く流して蒸し、細く切ったものです。汁物にしたり、炒め物にしたりしていました。葛切りの様な食感が楽しめます。昔は、芋くずは家庭の常備食品で、ンムクジプットゥルー、ンムクジアンダーギーなど作られていました。

「イラギムン」はパパイヤの味噌煮ですが、豚肉、昆布、揚げ豆腐などを一緒に煮込んだものです。農林水産省の「うちの郷土料理」を30品目選ぶ時に、八重山から推薦のあった料理です。現在、パパイヤの味噌煮の料理は作られているようですが、「イラギムン」という料理名前は、知る人がほとんどいないようです。お彼岸などに作られた料理のようです。

この3品とも『おばあさんが伝える味』(沖縄タイムス社 1979年)に出ています。写真参照

これらのほか、カシジェーエーイ、ルクジュウ、梅ンス、揚げゾーミン、モーアーサの料理など作りたいですね。

↑クーリジシ 『おばあさんの味より』        ↑ンムクジソーミン『おばあさんの味』より

↑イラギムン」『おばあさんの味』より

 

文責 安次富順子

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