6.162021
サンピン茶・・・6/17(木)は琉球料理の日
サンピン茶
サンピン茶は、中国名では香片茶(シャンピェンチャー)とも呼ばれ、この呼び名から沖縄でサンピン茶と呼ばれるようになったと考えられています。沖縄では昔から親しまれているお茶で、暑い夏などどこの家でも大きな急須ややかんに入れていつでも飲めるようにしていました。今はティーバックやペットボトルなど便利なものも出て、気軽に飲めるようになりました。(1993年ポッカが初めて缶入りのさんぴん茶を作りました)
サンピン茶は、中国の花茶の一種のジャスミン茶です。ジャスミンはモクセイ科の木の総称でお茶にはその中の茉莉花が使われます。お茶は花から抽出するものではなく、花のつぼみの香りを緑茶(釜炒りしたものや半発酵茶が使われることもある)に吸着させたものです。着香、葉と花の選別、乾燥を3~7回繰り返して、最後にジャスミン(茉莉花)の花を加えて出来上がります。回数が多いほど上質のお茶になります。ジャスミン(茉莉花)のさわやかな香りは、「花茶のクイーン」といわれています。
ジャスミン(茉莉花)の甘い香りは癒しの効果、リラックスさせる効果があるといわれています。また琉球料理や中国料理の脂気の料理の後、口の中がすっきりさせてくれます。さらに緑茶のカフェインの睡眠抑制作用や脳を活性化する効果もあります。眠気を感じたり、仕事の合間の気分転換に効果があるでしょう。
以前、庭に1本のジャスミン(茉莉花)の木があったのですが、手入れが悪く枯らしてしまいました。ジャスミン(茉莉花)の花は早朝に香気を発します。花は直径2㎝位の白いかわいい花です。昔とった写真を添えます。
文責 安次富順子
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